心の痛みと右手の痛み

07101816.IMGP2983.JPG「時々どうしようもない痛みが右手に走ります」と彼女が言いました。
そして話していくうちにちょっとでも悲しみの会話になると涙がぼろぼろ落ちてきていました。

それにしても・・すぐ涙が出るのは・・何かあるみたい・・と私は思いました。

ヒプノセラピーになりました。

彼女は愛する夫(今のだんなさんだそうです)と子供(今の子供さんだそうです)が1人、家族3人で楽しく暮らしていました。
しかし、戦争が始まり・・戦火を逃れて逃げ惑い・・・
船に乗って逃亡・・・
そしてその船が転覆、子供と夫と抱きしめ合っていましたが最後まで子供を握っていた手が離れてしまいました。
「その手はどちらの手ですか?」
「右手です。左の手は板につかまっていました。私がもっとちゃんと握っていたら・・夫と子供と一緒に流されていけたのです」と彼女は泣きました。
彼女は他の船に助けられました。
しかし、夫と子供には・・会うことができませんでした。
その後彼女は憔悴し・・夫と子供の後を追うことばかり考え、来る日も来る日も自○の方法を考えるようになりました。
このとき彼女の口から
「あ・・だから、私泣き虫なんだ・・」と言いました。

彼女は夫と子供の後を追うために川に入っていきました。
後ろから年配の男性が止めに来てくれて・・
その後その男性のおうちに行き、事のいきさつを話すと、そのお家のご夫婦は
「一緒に暮らさないか?我が家も戦争で娘夫婦を亡くしたから」と教えてくれ、一緒に住むことになりました。
「そのご夫婦の顔は・・」と私が言いかけるとすぐ
「おじいちゃんとおばあちゃん・・・あ・・」と言葉をとめました。
「あ・・・・それで・・・それで・・・」といいながら涙が止まらない彼女。
そのまま静かに様子を見ていました。
少し落ち着いてから
「私、両親が離婚で・・おじいちゃんとおばあちゃんに育てられたんです」と教えてくれました。

その後、その3人で暮らし、おじいちゃんとおばあちゃんを見送り、彼女一人で暮らしました。
そして年を重ねて・・彼女も天国に召されました。

天国では夫と子供、そしておじいちゃん、おばあちゃんに会うことができました。
子供に「ごめんなさい、手を離して」というと、子供は笑って
「パパと一緒だから大丈夫」と言いました。

その後・・セッションは続きます。

彼女は泣きながら
「私またこの家族を作ります」と宣言していました。

セッションが終わって
「先生」と私に言いかけたので
「何ですか?」と聞くと
「私、いつも家族がばらばらになるんじゃないかと思うほど心が痛かったし、それで涙が出ていたのですが・・・もう右手が痛くなることも泣き虫な私にもならないだろうと思います」と言いました。
「泣いてるとき、胸痛かったでしょ?」
「はい、すごく」
「泣き終わっても痛かったでしょ?」
「ええ」
「それなら今日から泣いた後、前みたいには痛くならないと思うわよ」というと
「はい、そうですね」と笑顔になりました。
そして続けて彼女が
「どうしてこの日本を選んで生まれてきたのかわかるような気がします」と言いました。

平和って・・・幸せですね。
空の青い色を見るたびにそう思います。


 
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