霊感体験 〜 過去からの告白 (前編)

ふるらんが20代の時のお話しです。

看護師で夜勤をしていた時に、20代の介護士さんを先に仮眠してもらい、ふるらんは書類の整理をしていました。


そして時間になり、ふるらんが仮眠のため休憩のソファーに横になって間もなく

「ずっと好きだったんだ」とくっきりとした男性の声で突然耳に入ってきました。


びっくりして目が覚め、そして介護士さんに

「今、聞こえた?」と聞くと

「え?何のことですか?」と言われました。

あ・・・そっか、彼女霊感なかったし・・・と思い、

「あ〜なんでもないの。気のせい気のせい・・」といい、またソファーで休むことにしました。


20代後半から30代前半の声・・・

確かに・・間違いなく・・・・男性・・・

で、誰???と思いながらやっと睡眠に入ることができました。


朝5時30分になり、活動開始。

検査や朝の支度に追われ、患者さんに確認作業とモーニングケアを行い・・・

時計を何十回も見ながらの仕事・・・

あと何分までにこの仕事を終えて・・・と計算をしながら進行・・・


早出のスタッフが出勤。
一通り進行して・・落ち着き・・・

「ふるらんさん、朝ごはんを取ってきていいですよ〜」と言われ、先に職員食堂へ行くことにしました。

ちょうど当直の先生(30代)がいて、一緒に座ることにしました。

ほかの病棟の看護師も合流・・・

お互いに
「静かな夜だったね」と言い合いながらあと申し送りまで何分・・と思っていました。


内科病棟の看護師さんが遅れてきて
「ちょっと血圧の高い人がいてね〜〜」という報告を横耳で聞きながら、食器を片づけようとして立ち上がろうとすると

「ずっと好きだったんだ」とまたあの声。

何!と思って立っていると先生が異変に気づき

「どうした?ふるらん君」と聞くので

「あ・・・ちょっと・・夜中から・・・ちょっと・・すみません、仕事に戻りますわ」といい、病棟に戻りました。


とにかく仕事を終わらせないと・・どうにもならないからでした。

申し送りが始まり、夜間のことを日中の人に報告し、そして雑用を終わらせ、時計を見るとこんな時間。

荷物とまとめてナースステーションを出ようとすると、夜勤の先生が上がってきて

「ふるらん君、ちょっと・・・」というので、休憩室で二人で話しをすることにしました。



「さっきは変だったぞ」という先生に夜中のことを話すと

「何時だった?」と聞かれ、3時過ぎぐらいと答えると先生は

「実は俺もだったんだ」と言いました。

「え?先生、霊感ありましたっけ?」と聞くと

「いや・・ないはずなんだけど・・・昨日ははっきり聞こえてね。よっぽど君の病棟に行こうかと思ったぐらいだよ。怖かったよ・・・」と顔色を曇らせて言いました。


「誰の声ですか?」

「わからないな・・・俺も聞いたことがない・・」と二人で座って話しをしていました。


そして
「なんで私たちなんですかねぇ・・・?共通点ないし・・・それに何の付き合いもないですし。嫉妬もなにも起きないはずだし・・・」というと、

「俺も・・わからない・・・」と首をひねっていました。



「ちなみに・・・先生、誰か女性に手をだして・・その人に彼氏がいるとか・・してません?」と聞くと

「おいおい、いくらなんでもそれはないよ〜」と苦笑い。



二人の宿題ということで、帰宅することにしました。



明けと休みの間、まったく変化なし。

そして日勤で出勤して・・・

薬局のものを取りに行って、ついでに内科病棟にものを届けることにしました。


内科のナースステーションに入り、
「ここに荷物を置いていきますね」というと内科の看護師さんから一斉に
「ありがとうございますぅ〜」と言われ、ふるらんも頭をさげ、ふと一人の看護師さんと目があいました。

あの夜勤の時、一緒に朝ごはんを食べた人でした。

その瞬間、強烈な耳鳴りが!

まるで針が飛んで同じところとガガガ・・・というような音楽みたいになり、思わずマズイと思ったのですが、耳鳴りとめまいが来て・・両手で耳をふさぎ、廊下に出て、外に走ろうとすると足が前に出ない感覚でふらつきそうになると、前からあの先生が来て
「どうした?」と聞いてくれたので

「先生・・・・耳鳴りが・・」というと、脇を抱えてくれて、そのまま先生の内科の先生の診察室(午後は先生の担当ではなかったので空いていました)へ連れて行ってくれました。


そしてふるらんが
「○○病棟の・・・○○介護士(霊感抜群です)さん、呼んでもらえますか?」と頼むと

「わかった」といい、介護士の彼女がきました。

ふるらんを見てすぐ、
「やられましたね」といい、あることをしてくれて、それから背中をパンパン叩いてくれ、そして水を持ってきてくれて・・・

そしてやっと耳鳴りが収まりました。

「男性ですね、それもちょっと想いがキツイ人みたい・・・」と介護士さんがいうので

「うん、とっても誰かを好きだったみたい。でも・・・・・助かった。とっても強烈な人だったから・・・ふるらんには・・・それにちょうど先生が来てくれたから途中であきらめたみたいだけど・・・」

「ですね。ふるらんさんならわかってくれると思ったみたいだけど・・・でもね〜他人に頼んでもねぇ・・」と苦笑い。
「ふるらんはあまり体質に出ないタイプだけど、久しぶりのヒットだわ」というと、

「実は・・今日内科病棟の前を通るのが嫌だったんです、私」と彼女が言いました。


耳鳴りが収まると、流れていた音楽が整理できてきました。

男性がふるらんに何かを必死に言っている姿が見えてきました。


夜勤の時はかなり脇を閉めていますから、霊的なことはスイッチを切っています。

なのに・・・聞こえてきたのですから・・・とってもとっても話したかったのでしょうね。
それも超早口で。


先生は気を使ってふるらんの病棟に
「ふるらん君は今体調が悪いから少し診察室で休ませるから」と連絡を入れてくれました。


3人で少しお互いの情報を話すことにしました。

そして・・・原因はあの看護師さん。

きっと付き合っている彼の生霊か、それとも・・何かあったのか?ということでしたが、なぜそれが先生の耳にも声が入るのかがわかりませんでした。

「先生、ほんとうに彼女と付き合っていませんよね?」と介護士さんが聞き、

「絶対それはない」と答えていました。


その時ふっとふるらんの頭の中に
「慕う」という漢字が浮かんできたのでした。




体調が戻ったので、病棟に戻ると、みんなから
「大丈夫?」と聞かれ、ふるらんは笑顔で

「はい、負けていられませんから」とにっこり笑いながら心の中で

「ぜったい脇は甘くしないぞ〜〜」と耳鳴りをさせてきたモノに対抗していました。


そしてその夜、今度は先生に異変が起きるのでした・・・




後編に続く・・・



 
CMSならドリーマASP